2005年の1月から株式相場を調べ始め、2月から実際に相場を張り、60%の資金を飛ばしました。が、その後、倉敷機械と住友金属工業に儲けさせてもらい、その年はその後にボチボチ負けたにも関わらず、投資資金から考えて12%の利益が出ました。
2005年の中ごろまでは、ファンダメンタル分析が株式市場を制するのだと思って、色々と本を読み漁りましたが、良く分かりませんでした。結局夏からは相場は張らず、チャートを眺める毎日。株の利益でバイクを買い、遊んでました。色々行って楽しかった。
2005年の暮れ、「金が上がってるぞ」とか何とか、株価が上がった下がったの話をする友人が言っていたのを聞いて、商品先物の事を調べていました。商品先物の鞘取りなるものが、ローリスクで儲かるとの事で、それをやろうと思いました。
色々穀物とか見ていましたが、結局やったのは金の鞘取りでした。確か3番と6番で50円くらいの鞘がついてたと思います。これの鞘取りに成功。調子に乗ってとうもろこしの鞘取りを仕掛けて失敗。利益を飛ばします。それから片張りで金やゴムを仕掛けてまた失敗。
20%のドローダウンをごちそうになっていた4月の頃、アメリカで大豆豊作の噂が。例年この時期からは大豆は値を下げる傾向があるのを本で読んでいた安心感もあり、NON大豆を一枚売りました。で、8月の下げトレンドのさなかに9枚売り増し。9月12日の米農務省発表の大豆豊作予想にも関わらず、大豆が値を下げなかったという理由で全部利食い。それで年初からの負けをすっかり取り戻し、なんと年初来54%の利益。
そして運命の9月11日。白金の上昇トレンドの終焉を予想し、白金一枚売り。翌日さらに勢いつけて下げたので二枚追加売り。この手が良かったのかどうか知りませんが、年初から290%の利益。奇跡でした。しかしそれに味をしめ、大胆な枚数の多い売買をして、結局今年は220%くらいに。
頭かかえました。「俺アホだ・・・」と。調子に乗ってNON大豆を上昇トレンドのさなかに10枚売り。損切り額はなんと総資金の10%に設定していました。そして損切り。それからまた白金を2枚売り、SHを喰らい・・・。
何時のまにやらファンダメンタルよりもチャートを見て売買していた僕は焦って一生懸命にチャートを見ますが、良く分からない。「もう相場やめた方がいいんじゃないか?」「いや、ここまできてやめられるか!」そんな葛藤が毎日続きました。
何か欠けてる気がするけれども、具体的に見えてこない。苦しんだ挙句に、先生につく事にしました。昨晩に弟子入りが決まりました。弟子入りを前に先生は「相場は人の人生を狂わす。また万人が成功するとは限らない。生き残るのは5%だ。それでもやるか?」と問われました。
ビックリしました。やり方さえ分かれば相場は勝てるものと思っていました。しかし、安定して収益を上げる為には相当の努力が必要だそうで、先生は毎日何時間も相場の研究に費やされています。また、相場(某かの欲)の虜になると破滅してしまいます。金は儲かっても、心は貧しくなるかもしれません。人生を狂わすというのはそういった事だと思います。
なんだかんだと考えて結局、相場を学ぶ事に決めました。使われて働くのにも疲れていましたし、自分で何かやって儲けようにも大して能も無い身。僕はただ太極拳の先生になるのが夢の男です。ここで覚悟を決めて、一生懸命勉強して、相場で食えるようになろうと思いました。出来なかったら、また使われて働く事になりますが。
来年から先生の指導が始まります。何というか、僕はやりたい事に対しての先生には恵まれる方なので(何度か失敗もありましたが)、やっていけると思います。先生からは「太極拳の先生になる事を目的として頑張りましょう」と言って頂きました。大変有り難い激励になりました。
株式相場を張る以前にはパチンコで食ってた僕が、3年後には相場のプロを目指そうとしています。僕に自覚はありませんが、結構ギャンブラーなのかもしれません。でも、「好きな事をして飯を食って・・・」とずっと長い間考えていたら、こんなんなりました(笑)
以上、相場始めてからこれまでを振り返ってみました。来年の今頃、自分がどうなっているかわかりません。しかし、この10年、人生は上昇トレンド。貧乏ですけど(笑)。楽しい毎日が続いています。来年の今ごろは、今よりももっと楽しく過ごせたらなあと、希望を胸に、今年の相場の話は終わろうと思います。
みなさん来年もよろしく。良いお年を!!
|